楽天モバイルのテザリングでNintendo Switch 2『マリオカートワールド』は遊べない? NATタイプFの壁とdocomo eximoで解決した体験談
公開日:2025年6月11日 ※本記事に記載の料金や仕様は執筆時点の情報です。変更される可能性があります。
はじめに――外出先でもマリオカートを遊びたい!
自宅では光回線で快適に遊べるNintendo Switch 2の新作『マリオカートワールド』。しかし、ちょっとした旅行やカフェタイムでもオンライン対戦を楽しみたくなるのがゲーマーの性。今回はスマホのテザリングを使って接続を試したところ、楽天モバイルではNATタイプFとなりロビー参加すらできず、docomo eximoではNATタイプBで問題なくプレイできた実体験をまとめます。
NATタイプとは?オンライン対戦の成否を分ける鍵
Switchシリーズは接続テストを行うとNATタイプ(A〜F)が表示されます。簡易的にまとめると次のとおりです。
- A / B ―― 通信ポートがほぼ解放され、オンライン対戦もホストも快適
- C ―― 多くの場合でプレイ可能だが、特定相手と繋がらないことも
- D ―― 接続できないソフトや相手が増え始める
- E / F ―― ほぼ接続不可。ロビー参加やマッチングができない
要するにNATタイプがFだと、マリオカートワールドのようなリアルタイム対戦タイトルではオンライン機能がほぼ使用不能になります。
テスト環境
項目 | 楽天モバイル | docomo eximo |
---|---|---|
スマホ端末 | Xperia 5 II | Xperia 5 III |
回線プラン | Rakuten最強プラン(無制限) | eximo 無制限プラン |
接続方式 | Wi‑Fiテザリング 2.4GHz | Wi‑Fiテザリング 2.4GHz |
Switch 2 システムVer. | v15.2.0(共通) | |
テスト日時 | 2025/06/10 22:00 | 2025/06/10 22:30 |
結果:楽天モバイルはNATタイプF、docomo eximoはB
Switch 2本体の接続テスト結果は以下のとおり。
- 楽天モバイル → ダウンロード 47.8 Mbps / アップロード 22.3 Mbps、NATタイプF
- docomo eximo → ダウンロード 42.5 Mbps / アップロード 4.7 Mbps、NATタイプB
速度そのものは楽天でも十分なのにNATタイプFのため、マッチング画面から先に進めず。対してNATタイプBのeximoでは終始ラグもなく快適プレイが可能でした。
なぜ楽天モバイルはNATタイプFになるのか?
楽天モバイルの4G/5G回線は多層NAT(Carrier Grade NAT)を採用しており、UDP ポートの外向け通信が制限されるケースがあります。特にオンライン対戦型タイトルが要求するP2P接続や特定ポートの開放が満たせない場合、Switch側ではNATタイプFと判定されます。テザリングであってもキャリアネットワークの制限は回避できません。
VPNで改善する可能性は?
理論上、UDP対応かつゲーム向けのVPNサーバーを経由すればグローバルIP化に近い形となり、NATタイプが改善される可能性があります。ただし、本検証ではVPN接続は未テストです。VPNサービスの選定や追加課金、レイテンシ増大のリスクを考慮して自己責任でお試しください。
docomo eximoがB判定を出せた理由
ドコモ回線は大容量プランでもIPv6(IPoE)+IPv4を併用し、速度・レイテンシ・ポート開放性のバランスが良いと言われます。実測ではNATタイプBとなり、オンライン対戦は問題なし。NATタイプAでなくてもプレイには十分でした。
まとめ:Switch 2でオンライン対戦したいならキャリア選びが重要
- 楽天モバイルのテザリングは速度は出てもNATタイプFでオンライン対戦ほぼ不可。
- docomo eximoのテザリングならNATタイプBで快適プレイ。
- VPNでの回避策も考えられるが、コストと遅延リスクがある。
外出先で『マリオカートワールド』をはじめオンライン対戦ゲームを楽しみたいなら、NAT判定とキャリアのネットワーク仕様を事前にチェックしましょう。
以上、テザリング比較の参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!